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突如現れた超新星バンド
はじめまして、「みかん」です。今回から私の方でもWEBメディア「イッセイ」のレコメンドも行っていきます!
皆さんは知っていますか?「超新星爆発」。突然なんだって話ですよね。
恒星が寿命を迎えるときに、太陽の1.3億倍とも言われる明るい光を放って爆発する現象なんです。
本来、恒星の「消滅」を意味する言葉なんだけども、実は次の星の誕生のきっかけにもなる神秘的な現象なんですよね。(博識)
さて、そんな超新星爆発のように莫大なエネルギーを孕んで突然現れたバンドを紹介します。
彼らの名前は、「ひかりのなかに」。そのエネルギーゆえに少々荒削りな部分もありますが、そういった部分も全部ひっくるめて、パワー全開のまま私たちの胸に飛び込んで来る音楽。
50メートル6.9秒くらいの疾走感に溢れていて、聴いていると心も加速していくようなのです。
そして、「早くしないと置いていくよ!」とすれ違いざまに声をかけられているような感覚に陥り、
聴いた人は自然と一緒に走り出してしまいます。
「ひかりのなかに」は、その勢いを武器に周りの人を巻き込んでいるバンドです。
冴えない僕たちのための歌

2017年4月、高校の軽音部で結成され、Vo.&Gt.ヤマシタカホ、Ba.たけうちひより、Dr.ジョーで構成されるスリーピースロックバンドです。結成1年半ながら2018年末に開催されたRO JACK for COUNTDOWN JAPAN 18/19にて優勝を飾り、COUNTDOWN JAPAN 18/19に出演するなどの経歴を持つ実力すでにある。全員が17歳の現役高校生ということで、そのサウンドには若々しいエネルギーに満ちています。
曲名:冴えない僕らに灯火を
まさに、冴えない僕らに光を投げかけてくれる楽曲です。歌唱力は手の込んだ技術ではなく、まさに聴いている者をはっとさせるそんな力強さがあります。
ボーカルの芯のある声と、それに重なるソリッドなギターが化学変化をおこし、唯一無二の強さを生み出しているのです。
まるで「クラスの隅っこで休み時間に寝ているやつが急にキレたとき」みたい。
少年ジャンプ風に言うのならば、「世界を敵にした主人公が走っていくような強さ」です。かっこいい。
楽曲はシンプルで、光の速さで駆け抜けて、いつの間にか終わっているという感覚にさせる、スピード感を含んでおり、
彼らの持つ初々しさと弾けるようなみずみずしい若さ伝わるでしょうか?
けど彼らの青さは、いつの間にか社会の枠にはまって日々を過ごすことを余儀なくされた私たちの奥底に眠っている、忘れ去られた自我を呼び覚ましてくれるのです。
もしくは、教えてくれると言っても良いでしょう。彼らのファンは、きっとその爽快感と、彼らの音楽によって自分の目が開かれる感覚に惹かれているに違いありません。
AメロBメロで助走をつけて、サビ直前の楽器隊の一瞬のブレイクが、トップスピードでサビを迎える部分の快感を表現しているのも、実に気持ちが良い。
そして、特にAメロでは、1小節にかなりの言葉が詰め込まれていて一見せわしなく聴こえますが、サビの入りはそれとは対照的に、1音に1文字が当てはめられています。
それによって、タイトルにもなっている「冴えない僕らに灯火を」の1文が非常に際立っており、この曲には、サビの頭を他の部分とのコントラストによって際立たせようとする、巧妙な仕掛けがなされていたのです。
また、印象的なのはそのPVです。よく見かける演奏シーンのみで構成されたものですが、他との違いは法外な元気さを前面に押し出しているところ。
真っ白な部屋を縦横無尽に駆け抜けていくメンバーたち。飛び跳ね、転んで、息を荒げながら、まだ何色にも染まっていない彼らが、戯れながら純粋に音楽を楽しんでいる姿には心を打たれます。
また演奏について、バンドを支える力強いドラムに、耳なじみの良い安定感のあるベースとためらいのないギターが乗って、何とも言えない一体感が生み出されている部分に言及したいと思います。
その一体感は、軽音部で結成されたという距離の近さと、同じ学び舎の中で音を合わせてきたという絆によるものなのでしょうか。ドラムとベースとギターと歌。これらが一寸狂わずぴたりとはまり、1つの音楽が形成されていく過程を俯瞰するのは、とても心地の良いものです。
そして特筆すべきは、ジョーの全身全霊のドラミングです。
音に身を任せてのびやかに叩く姿は、ドラマーとしてのあるべき姿を体現しています。自分がリズムを作り出しているという自覚が感じられる、決して独りよがりではないドラミングには脱帽する人も多いのではないでしょうか。
PVでのタム回しは、巻き戻して何度も見たくなるようなすかっとする気持ちよさを見る人に与えてくれます。「ぜひライブハウスに足を運んで生で見てみたい!」と思わせる、迫力のあるパフォーマンスです。
バンドの聖地ROCK IN JAPANに連続出場決定!
そんな彼らは、すでにロックフェスの聖地ROCK IN JAPAN(通称ロッキン)にも出演済み。それだけでも快挙であるのに、さらに今年の夏のロッキンの出演が決まっているのだから驚きです。
平成13年生まれの彼らがバンドの憧れである「ロッキン」に出場するというだけで、音楽・バンドシーンのこれからの可能性に期待せずにはいられません。
「ひかりのなかに」がそれほどの才能を持っていることは、すでにこの1曲で分かりきったことです。
高校生であるという、一見ハンデに見える特性を最大限に生かした彼らのスタイルが、多くの人に受けた結果だと言えます。変に大人びない純粋な等身大の音楽は、人々の心をつかんで離さないのです。
この令和を光速で駆け抜けろ
超新星爆発のごとく輝かしく登場した彼らは、限りない可能性を秘めている期待度の高いバンドです。
6月末に発売される「放課後大戦争」は、すでにYoutubeにアップされている「冴えない僕らに灯火を」皮切りに展開するファーストミニアルバムですが、タイトルからはすでに彼らにしか持ち得ないセンスが垣間見えます。
学生の特権である「放課後」という単語と、「大戦争」という、何かセンセーションを巻き起こしてくれるではないかと期待させる単語を掛け合わせた表題は、実に彼ららしくて、大人の心を揺さぶってくれます。
彼らの若さと勢いは、日本の冴えないロックシーンに灯火を灯せるのでしょうか。
夏の暑さをも爽やかに吹き飛ばす、今夏最注目のバンドです。
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