【Bye-Bye-Handの方程式】何周も聴いてしまう”しつこい”音楽

バンド

日本語バンドのおもしろさは終わらない

洋楽と邦楽の壁って誰が作ったんだろう。

「洋楽と比べて、邦楽は…」みたいな奴は僕の学生時代の時もいた。

奴の名は田中君。

田中君はとにかくLinkin Parkが好きな男の子。

そんな彼が必ず言うセリフでもあった。

でもね、田中君。いや、田中。お前は間違っているよ。

間違いなく、日本語は洋楽にない表現力を秘めている。

それは有名か無名かなんて関係無い。

今日は田中に「Bye-Bye-Handの方程式」を捧げようと思う。

いま、会ってみたいバンド

Bye-Bye-Handの方程式

L⇔R
Bass:肇,Drums:陽哉,全作詞作曲&Vocal&Guitar:泰輝,Guitar:茅津

2015年5月に地元の中学の同級生で結成。
現在メンバー全員19歳
“少し変 だが クセになる音楽”
様々なジャンルの音楽をロックに落とし込み、
正直に「今」鳴らしたい音楽と新しい格好良さを追求する。
”更なる可能性と新たな正解を求め”
現在関西を拠点に活動中

2017年 3月 「十大白書 2017」決勝出場
2017年 5月 豊中lip2ndで初のワンマンライブ開催

本人達も自称している「少し変だがクセになる音楽」とはその通りで、自分たちがちょっと変わった音楽を理解している。

彼らのもつ繊細な歌詞の表現はまず、この一曲で「お見事!」と言いたくなること間違いない。

曲名:湿恋

タイトルどーよ?

「うわあ、俺がやっとけばよかった!」ってタイトルじゃない?

個人的にタイトルのキャッチーさがどんぴしゃで、すぐ曲聴きたくなった。

「いくらタイトルが素晴らしくても、曲がよくなきゃ逆効果だからな!」と音楽関係者面して聴いてみたけど、

やっぱりいいんだよね。

湿恋=「しつこい」とも呼べるし、「失恋」とも呼べる。

綺麗なトリプルミーミング。タイトルの4回転半ジャンプですよ。

湿恋

君の歌を最後に歌うから

もう失恋僕は貴女と湿恋ままで

MVを観てもわかる通り「女々しい男心」がテーマですよね。

歌詞もそんじょそこらのJ-POPなら「貴女」でなく「あなた」って表現が無難なんです。

わざわざ「貴女」って一人の男目線で感情ダダ漏れで「みっともない感じ」がこの曲の「しつこさ」に直結している。

この「みっともなさ」がこの曲の「かっこいい」になっているんですよ。

また、バンドのこだわりはサウンド面にも現れている。

1番はベースを主体にした音作りなのに、無駄な遊びはしない。

サビまで引っ張りまくった後、ギターの音が攻めてくる気持ちよさ。

お母さんが息子に「育ててくれてありがとう。」って言われる気持ちに似ているんだろうなあ。

最後のコーラスワークも少しリバーブ効かせて、エンドロールって感じがする作り。

いま、僕が生で観てみたいバンドに挙げているのは、ここにある。

どれくらいの再現性があるのかな?わくわくしちゃう。

ずっと失恋しつづけてほしい

 

曲名:結露

この「結露」と「湿恋」は両A面シングルとしてリリースされたんです。

もうね、こう言ったら申し訳ないんだけど

Vo.の泰輝くんは失恋しつづけてほしい。

恋愛の表現を上手く書ける男性って貴重なんだよね。

それもこれもバンド名からブランディングはしっかり出来ている。

このバンド名で「パリピパリピ俺も混ぜてくれ」なんて言われたら、「…」って思っちゃうでしょ?

結露

渋っていた最後のあいつの言葉

残っていた最後のケーキは腐り

話す言葉ラストのセリフを忘れた

ラストのセリフを忘れたあとに「湿恋」につながっている。

1枚のCDで何周もできる楽しさがあるよね。

あと、僕はこのスマートフォン形式の動画があるの好きです。

よりリアルに付き合っている感じが映像とリンクしている。

田中、これでもお前は邦ロックを見下すのか

田中に僕の熱い想いは伝わっただろうか。

邦楽とは、こういう遊び方ができるのが最大に面白いところなのだ。

文脈を大切にするアーティストが多いのには理由がある。

僕が思うに、日本人は文章が好きだ。

すぐに海外の言葉を取り入れるし、それでオリジナルの言葉に変えちゃうし、何なら略してしまえる。

※最近、母が「り(了解の意)」とだけLINE送ってくるのにハマっている。

時代の流れに逆らうことなく、受け入れ邦楽の歌詞表現は進化していく。

その一角をBye-Bye-Handの方程式が担ってほしい。と切に願う。

 

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