【映像クリエイター】吉田ハレラマ・映像戦国時代をケロリと生きる

インタビュー

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吉田ハレラマが思う映像クリエイター戦国時代

イッセイ:ハレラマさんはMV制作1本で行きたいって思いはあるんですか?

 

ハレラマ:単純にMVの依頼が多いっていうのもあります。

でも、そこに絞っているっていう考え方が無くて、MV自体、そもそも最初はよく知らなかったんです。

「カウントダウンTV10秒くらい流れるあれねー!」っていう認識しか無くて…

音楽は好きだったんですけど、いきものがかりとかYUIとか普通に聴いてましたけど、

MVって全編あるんだ!ってその時に知りましたね。(笑)

 

イッセイ:(爆笑)

 

ハレラマ:未だにライブハウスに僕が行って良いものか…って悩んじゃうんです。

あんまりはしゃいで観ることもできないし…端っこでしっとり聴いているのってバンド的に迷惑なんじゃないかなって。

 

イッセイ:気にしすぎです(笑)

結構バンドから誘われません?

 

ハレラマ:誘われはするんですけど、栃木在住なのでほとんど撮影だけになってしまいますね。

打ち合わせもテレビ電話ですることがほとんどですし。

完全に任せてくれるんだったら、企画書のみでメールで終わることもあります。

バンドにとっても直接会うってなると、交通費とか時間がかかるので、

なるべくそうならないようにしてあげたいなと思ってます。

 

イッセイ:最近ではYouTubeで上がっている作品が名刺代わりになって依頼が来ているんですか?

 

ハレラマ:そうですね。これまでは全く知らないっていう人からあまり連絡は来なかったんですけど、最近では徐々に増えてきています。

でも基本は紹介が多いですね。本当にありがたいことです。

僕、ひねくれているんで「作品、すごい良かったです!」って感想いただくことはあるんですけど、

そこから別のバンドに紹介されたりだとか、2本目の制作依頼をいただいた時に「あ、本当によかったんだ」って思うんです。

 

イッセイ:僕、ハレラマさんのMVを知ったきっかけがTwitterでフォローしているイエロー・シアン・マゼンタってバンドの

「僕らの故郷、黄金の国ジパング」っていうMVだったんですけど、あのMVがとても好きで…

そこから気になってthe ciboや、それでも世界が続くならを観たら

とにかくハレラマさんの手がける作品の映像が綺麗で印象に残ったんです。

曲名:僕らの故郷、黄金の国ジパング

曲名:Weekend

 

曲名:イツカの戦争

 

 

ハレラマ:ありがとうございます。でも、正直、悩んでいるんです。

 

イッセイ:へ?

 

ハレラマ:今って本当に若手クリエイターがすごいんですよ。

単純にフリーランスで映像やるって人が多いんですけど、僕の時ってあまり周りにいなくて…

今の人達って学生から制作会社に就職するんじゃなくて、最短でフリーランスの人が多いんです。

これは戦国時代だなって思っているんです。

 

吉田ハレラマが注目する映像クリエイター

イッセイ:ハレラマさんが特に意識しているクリエイターの方っているんですか?

 

ハレラマ:たくさん居ますよ!

isaiの脇坂侑希さんは僕と同い年なんですが、とにかくもう凄くて…

以前、一度Twitterでリプをくれたことがあって、舞い上がってました。家宝にしてます。(笑)

若い方だとSHUN MURAKAMIさんが好きですね。

面識は無いんですけど、映像が綺麗でお洒落でかっこよくて現代っぽい。

比較的僕はファンになって、クリエイターを追っています(笑)

 

Dir:脇坂侑希

Dir:Shun Murakami

 

 

イッセイ:特に今挙げたクリエイターの方の作品のどこに惹かれるんですか?

 

ハレラマ:ストーリー性が強かったり、色味だったり、現代の感性ってこれか。っていうところが勉強になります。

具体的な色だと最近ブルーな印象が強いなって思うんです。

 

僕はかっこいいMVよりもどちらかっていうと暖色系のカラーで柔らかい雰囲気の作品が好きなんです。

かっこいいMVっていうのは、今だと無機質なイメージだったりするから、

余分なものを削ぎ落とすっていうところに結局なってしまう気がして、

それって人間が出ない方がいいなあって思ったりするんです。

「かわいい」と「気持ち悪い」っていうのはもう、ある1つの物体が無いと表現できないところなんで

「女の子のくしゃっと笑った顔」とかすごい好きなんです。

一見ブサイクだけど、なんか可愛い。自然な感じは特にこだわっているんです。

でも、現代はさっき言った無機質な感じを求めているから、そことのギャップに悩んだりもします。

 

イッセイ:ハレラマさんほどでも悩むんですね…

 

ハレラマ:常に悩んでいます。(笑)

自分としては常にポップでキャッチーな作風を意識していて、より多くの人に伝わればいいかなって思うんですけど、

意外と今は主流が違うんじゃ無いかなって…

 

イッセイ:僕、思うのはハレラマさんの女の子のカットとか凄い可愛くて綺麗だなって思うんです。

最近だと「the shes gone」の「甘い記憶」っていうMVの女の子がめちゃくちゃ可愛いなと思って。

 

曲名:甘い記憶

 

ハレラマ:あの子が可愛いんですよ。僕はほとんどデートしていただけだったんで。(笑)

スタッフのアイデアを大切にする。吉田ハレラマの現場の流儀とは?

イッセイ:ハレラマさんは撮影現場では何を意識して撮影しているんですか?

 

ハレラマ:よく映画の撮影現場ってピリピリしているのが当たり前なんですよ。

なんか怖い雰囲気があって

 

イッセイ:(やはり芸能界は黒いな…)なんとなくそんなイメージがあります。

 

ハレラマ:僕はよほどの事じゃない限り、スタッフに怒ったりはしないし、何やってもOKって空気を出してます。

あとは、アーティストの「ここ求めてます!」っていうところだけに、なるべく向かわないようにしています。

 

イッセイ:求めているものに向かわない?

 

ハレラマ:アーティストの想像する場所を1つのゴールに設定してしまうと、完成したときに、そこのパーセンテージでしか計れなくなるんです。

それに、「こういうロケーションで、こういうPVにしてくれ」ってガチガチに決められたものって作品としても良くなくて…

その意図はなに?って疑問を持ってしまうので。

最初に転がす方向だけを決めて、そこから広げていくようにしています。

その為に企画書の時にポエムを書いたりしているんです。

 

イッセイ:ポエムって、あのポエムですか?

 

ハレラマ:ポエム(笑)

この曲を聴いて、こんな風に思いましたよっていうところを最初にすりあわせて、

そこからトンマナを揃えながら撮影をすることで、あとはどんな風に転がっていくのかな?っていうのが楽しいんです。

ただ、映像としての質が保たれるラインはあるので、簡単にゴール設定をしています。

あとは、スタッフにもアイデア出しをしてもらうようにしています。

僕には僕のやり方があるけど、スタッフにはスタッフの思う部分があって、

基本的に僕がそのスタッフに依頼するって言うことは僕が「このスタッフの○○な部分がいい!」と思って依頼しているんで、

人数合わせで呼んだりとかはしないです。

 

イッセイ:(素敵!!!!!!)

 

ハレラマ:「レンズこれがいいです!」とか「それ、面白いですね」っていう意見が出てきたら嬉しいんです。

現場も楽しくなるし。

せっかく色んな人間がいるんだから、そうしたほうが作品にも良いことだと思ってます。

 

イッセイ:すごい楽しそうな現場ですね!

 

ハレラマ:例えば照明さんだとか、専門的なスキルが必要な方はどうしても呼ぶんですけど、

アシスタントの方ははっきりと意見が言える人のほうがいいと思ってます。

仕事の手際とか別にどうでもいいので、配線ぐちゃぐちゃでも気にしない(笑)

当時は機材とか壊れてもいいように、頭使ってコストかけないでやってました。

なんか「その機材、大切に扱って!」とか言うのが嫌で。

そしたら今度は逆に当時のスタッフに怒られたことがあって…(笑)

 

イッセイ:ハレラマさんが怒られちゃうんですね(笑)

 

ハレラマ:「しっかりしてください!」って言わたり、

現場に入ると「ハレラマのレンズは汚い」って言うのがわかってて、まず拭いてくれるところからスタートするんですよ。(笑)

僕は「ありがとう。これで数日大丈夫だよ(笑)」って言うんです。

 

でも、機材を神経質に扱うのを要求すると

次、現場に入るのが億劫になったりするんで、そういうのだけはしたくない。

「雨でも撮っちゃえ!」ってくらい楽しい雰囲気を大切にしています。

 

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