- 勝手に大人になった気でいた
大人の定義はどこからなんだろう?
制服を脱いだら?学生の肩書きがなくなったら?アラサーになったら?
奥田民生がユニコーンを活動再開するというタイミングだったと思う。
ファンからのメッセージで、「民生さんみたいなかっこいい大人になるにはどうすればいいですか? 」という質問が来た時に、奥田民生が言った言葉が
「俺はずっと子供のまんまなんだよなぁ、でも俺が子供の頃に憧れていたのって子供みたいな大人なんだよな」
と言っているのを覚えている。
確かに思い返してみたら、僕が憧れているミュージシャンなんて、みんな音楽を楽しそうにやってるし、子供みたいに笑う。
僕達はいつからか大人になれと言われるばかりではなく、自分で勝手に大人という線引きをしていたのではないかと思う。
今日はそんな勝手に大人になった気でいる僕達に響く、SHABAを紹介したい。
2分で響く
曲名:ラブソング
2016年結成、平均年齢21歳のスリーピースロックバンド、SHABA。金が無いからヒッチハイクでツアーを周る、隠したく無い、とプライベートを曝け出す、土足で駆け回るクソガキ青春パンク。
[/box]僕がこのラブソングという曲を聴いた時、この潔さにかっこいい!!!!!!!ってなった。
まず、1つが曲が2分で終わる。しかもキャッチーなイメージを保ったまま。
サムライみたいな潔さ。もうラストサムライ。
ねぇ 愛してしまえば
もうあなたしか見れないから
こうするしかなかった こうするしかなかった。
忘れたふりしても
もうあなたしか見れないから
愛するしかなかった 愛するしかなかった。
学生が聞くと片思いをしている甘酸っぱい青春がイメージできるし、
社会人が聞くと人間性がゴミとクソで煮込んだような、クズ男に遊ばれているんじゃないかってイメージできる。
これはマイヘアの聴きすぎかもしれない。
でも、愛してしまうと、気持ちが一方通行になってしまうという感情を伝えたいんじゃないかなと思う。
構成面でもサムライ感が伺える。
前半では勢いのある8ビート、後半では3連符のリズムになって、聴いてて飽きないし、あんなキャッチーなメロディーをぺいー!ってやって2回目も出てこない。
それだけ、この曲を作るのって難しいし、勇気がいることだと思う。
ライブキッズに気づいてほしい
曲名;ミサイルが飛んだ日
正直、ライブハウスに通うキッズ達に気づくのも時間の問題なんじゃないかなと思う。
凄くリスナーに近い歌を歌ってくれる。ライブハウスを盛り上げてくれる存在になるだろう。
僕は君の全てを捨てられない男さ
君は僕の全てすらも捨てられない女さ
わかりやすい言葉で芯をつく言葉を言えるのって簡単じゃない。
僕が君の全てを捨てられないのは当然だが、君は僕の全てすら捨てられないの?って超ストレート豪速球で煽ってるやないかい。
いや、煽ってないんだけどね。男心を理解してらっしゃる。
SHABAはちょっとやそっとじゃ崩れない
こういう楽曲を生み出してくれるバンドが潰れないでほしいと思うし、多分ちょっとやそっとのことじゃ崩れないんじゃないかなと思います。
SHABAの魅力って、ライブにあると思っているし、多分ライブを見ない限り、本当は語れないのではないかなと思う。
全国ツアーも昨年のこの「アカハル」をリリースした時に23箇所24公演というのを8月から10月の2ヶ月でやっている。
*ツアーファイナルは11月
それくらい今、ライブハウスでめきめきと力をつけているバンドが京都にいるってことを全国のバンドシーンは気に留めておいたほうがいい。
ライブってとにかくタイトなスケジュールでやればやるほど、バンド全体が仕上がっていく。
僕自身もネットでのプロモーション方法は数あれど、やはりバンドはお客さんに一番魅力を伝えられるのはライブだと思っている。
言うならば、MVやTwitterでの交流、その他ライブ配信なんかは「恋人との電話」的なポジションであって、生でライブを観るのは「恋人と会う」ということだ。
「電話」と「会う」では中々違うと思いません?
ぜひ、今度SHABAが東京に来る時は観に行こうと思うし、彼らの豪速球を受け止めた人はライブハウスに足を運んでほしいと思います。
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