正直ですね、私、つまらないプライドがあります。
もう見栄張っちゃうんですね。後輩には結構な頻度奢るので、あんま貯金できてません。
でも、いいじゃないですか。金で好きになってもらっても全然良いですよ。
お金って汚いモノじゃないと思うんでね。
ええ、はい。そんな話はいいんですよ。
そんな僕の可愛い後輩でもあり、ISSEYの撮影だったり、その他諸々で手助けしてくれている後輩カメラマン、なおくんと良く2人で話すんだよね。
彼はISSEYの撮影とかでうちんちに来るんだけど、もうすでにどんな友達よりもうちんち来てる回数多い。彼女かよ。いずれシェアハウスしちゃいそう。楽だし。
そんな彼がね、あるバンドの活動休止を毎回嘆くんです。「かずなりさん(本名)イトデンワいいですよ!休止しちゃうんですよ!あんなにいいのに!」なんて言うもんだから、どんなもんか気になって見ちゃうじゃない?
したら、ええ。新曲のMVが発表されたんですが、とても良い曲でもったいないと思ったので今回、レコメンドさせて頂きます。活動終了してしまった。イトデンワについてです。
彼女がこの先与えてくれる音楽の力について、後輩とか関係なしにレコメンドしようかなって思います。
マジで僕はここ最近のバンドの解散、どうにかできないかなって思っているんです。
これについても別記事で更新できたらなと思います。
目次
イトデンワの世界は何かの小説・映画に近い
はっきり言っておきます。僕はこのレコメンドで一切嘘をつきません。
良い物はいいって言うし、聴くに値しないモノはこき下ろしたいとすら思います。
だって思っても無い事書いても薄っぺらいしね。そこだけは一貫したいなと思います。
まず始めに、僕はイトデンワのライブを観たことがありません。
だから、ライブパフォーマンスについてはわからない。でもミュージックビデオを観て思ったことを書くね。
え、なにかのタイアップやってましたん??????
ドラマとか、映画とか、なにかのタイアップやってましたよね?
それくらいエンディングテーマにふさわしい曲が多いこのバンド。イトデンワ。

神奈川県発 2014年6月始動
「to she」をテーマに活動するピアノロックバンド
関東を中心に活動
強かで透明感のある夏未の歌声と、ギターレスならではの繊細でエフェクティブなサウンド、ピアノの素直な音色、記憶を
くすぐる言葉、正直な心で音楽と、貴方と向かい合う。
曲名:春を待つ
先に言っておくと、この曲が一番好きです。特にメロディとピアノの絡み方がすごく良い。
このバンド、無駄にギターが埋めてくれてないから、メロディが際立つんですよ。結構ピアノもギターも好きなところ合間埋めている曲って疲れちゃうんだよね。
サビのところの裏メロがピアノの中にあって、聴いててドラマチックな展開になっている。すでに水曜9時くらいのエンディングテーマは奪ってそう。
僕が個人的に凄いなと思っているのはこの歌詞に取り入れられた「リアル」な部分である。
京王線の灯りが街に流れ込む 駅前の桜と春を待つ 春を待つ
日本人は音楽を聴くときに言葉の意味とか、物語性を求めていて、全部を総合的に判断して「芸術」と感じている人が多いんだそう。そういう文化だからね。そこに海外との差なんて無いと思う。
さらに僕は音楽に置いては「共感」も無いと正直自分のイメージが重ねられないんだよね。
この「京王線の灯り」って東京在住の人間、1度は乗ったことある電車なんだけど、京王線沿いっていうのがこの曲の舞台であることを最初に教えてくれるから、情景が浮かびやすい。
MVでも「桜上水〜〜マンション」っていう表札が出ていたりだとか、しっかり物語を提供してくれる。
そこから「好きな人」がこっちにグレーのコート着てやってくる素敵な映像まで出てくる。
この生活感のあるキーワードって本当にバランスを取るのが難しいです。どうやって培うんですか?やっぱり村上春樹ですか?どうしても途中で辞めちゃうんだよ春樹。
「歌詞がリアルだね」っていうことしか説明してないんだけど、この生活感のある表現にバランスって曲のどの部分に出すかによって、偏差値がいくつかバレるところだからね。
俺が個人的に好きなのはこのサビの「好きな人」に対する姿勢もリピートして聴けます。
何もない街の全てが恋をしているように
愛しく切なく 見える夜 君の魔法
さよなら もう何も言わないで 好きな人
夜明けに手を振る君と春を待つ
最後のサビ部分、全体を聴いて貰ったあとに聴き直すと、凄く考えさせられる。
何も言わせない感じもある。「君」を「好きな人」って改めて認識しているというか、幸せそうな広瀬すずが頭の中で浮かぶ。
ボーカル・夏未の書く「さよなら」の表現力
曲名:東京
今度はうって変わって、ノイジーなサウンドとピアノロックのエッセンスがある曲。こういう曲も作れるのね・・・
1Aメロ終わったあたりから、クレッシェンドで上がっていくバンドサウンドだったり、リズムのギミックが多く隠されているこの曲、聴いててくたびれない。
ノイズって東京感あるよね。雑多なビルというか、コンクリートジャングルを連想させる。
このノイズを作り出したのは見事だとおもう。ちょっとベースの低音を抜いて薄い感じにしているのもいい。
あなたの住む街へ続く電車は もう走らない
この表現ってよく考えたら、電車って多分都合良く廃線になることはないよね。
でも「電車はもう走らない」っていう表現にしているあたり、主人公が絶対に帰らないっていう信念が「帰れない状況」を作り出しているんだなって思うんです。
こんなこと電話口で言われたら脈無いって言うか死んでるとすら思う。
「別れ」の表現がすごく「東京」に似合っているんだよね。バンプのロストマンと同じ空気を感じる。だから好きなのかも。
ミュージックビデオ「夢追いびと」の意図とは
先日、ラストアルバム「Cantabile」より「夢追いびと」のミュージックビデオが公開された。
曲名:夢追いびと
最後はイトデンワ・夏未1人のピアノバラード。
このアルバムの発売・ワンマンライブを持って活動休止を宣言したイトデンワだった。
彼女が公開した文章には生々しいくらいに活動を止める理由も掲載されていた。
詳しくはイトデンワ・夏未が公開したツイートを見てもらえれば、わかると思う。
■Cantabile コメント公開■
・夏未(イトデンワ)
2018.12.22 Release pic.twitter.com/PHw4Ii9s8m
— イトデンワ (@itodenwa_info) December 21, 2018
いわゆる「事務所のプレッシャー」に近いものじゃないかなと思う。
自分語りになってしまうが、僕もバンド活動中、同じ状況になってしまって、本当にステージに立つのも、作る音楽も何一ついいと思えなかった。
この夢追いびとという曲には「覚悟」が詰まっている。
歌詞もこれまで街の風景のような表現を取り入れて物語を想像させていたのに、
この夢追いびとは「自分」や「過去」に向き合った歌。そして自分が自分のために綴ったメッセージである。
「諦めきれない。」という表現から音楽を嫌いになりたくない抵抗にさえ感じる。
ファンは「イトデンワを待つ」それでいい。
僕が1つ希望的観測を述べるならば、まだ音楽をどこかでやりたいという思いがあるけれども、一旦距離を置きたいんじゃないかなと思う。
アーティストに戻ってくるのか、はたまた違う夢を見つけるのか、それはもう期待しすぎず待っていよう。
「もしかしたら・・・」と思っているファン(僕を含む)は彼女がまた美しく歌う姿「イトデンワを待つ」。それでいいでしょう。
憶測で語ることは意味無いので、本日はここらへんで。
それでは!
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